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唾液 - オーラルペディア

唾液

出典: オーラルペディア

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お口の中では、唾液が重要な働きをします。口腔内を潤滑するだけでなく、唾液はその水分と分解酵素によって、私達の食べ物の消化を助けます。またお口から細菌など、様々な病原体が体に入りますが、免疫グロブリンや抗菌酵素を豊富に含む唾液は、微生物などによる感染を防御し、口腔粘膜を保護する働きもあります。実は高齢やストレスなどによって唾液の分泌が減ると、私達の免疫力も低下します。 お口の中では、唾液が重要な働きをします。口腔内を潤滑するだけでなく、唾液はその水分と分解酵素によって、私達の食べ物の消化を助けます。またお口から細菌など、様々な病原体が体に入りますが、免疫グロブリンや抗菌酵素を豊富に含む唾液は、微生物などによる感染を防御し、口腔粘膜を保護する働きもあります。実は高齢やストレスなどによって唾液の分泌が減ると、私達の免疫力も低下します。
唾液の歯を守る働きは、主に2つ知られています。 唾液の歯を守る働きは、主に2つ知られています。
-ひとつは口腔内pHの調整。+ひとつは口腔内pH(ペーハー)の調整。
私達は食べたり飲んだりすると、食物飲料の酸や口腔内細菌が出す酸により、お口の中が酸性に傾きま、歯からミネラル成分が溶け出しやすい状態になります。それに対して、ややアルカリ性の唾液は、お口の中を洗浄、希釈、緩衝する作用があります。口腔内を中性(pH7.0前後)に戻し、健康な状態に維持してくれます。 私達は食べたり飲んだりすると、食物飲料の酸や口腔内細菌が出す酸により、お口の中が酸性に傾きま、歯からミネラル成分が溶け出しやすい状態になります。それに対して、ややアルカリ性の唾液は、お口の中を洗浄、希釈、緩衝する作用があります。口腔内を中性(pH7.0前後)に戻し、健康な状態に維持してくれます。
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-== 口腔内pH==+== 口腔内pH(ペーハー)==
通常、口腔内のpHは6.8~7.0の中性です。唾液のpHは唾液中の炭酸塩やリン酸塩によって一定に保たれており、この機能をpH緩衝作用といいます。しかし、何らかの原因によってpH緩衝作用が上手く働かずに口腔内が酸性に傾くと歯が溶けて虫歯になり易くなります。とくにpHが5.5より低くなると脱灰([[エナメル質]]が溶け出すこと)が起こり始めます。このpHを臨界pHといいます。唾液の緩衝能によりpHは中性に戻り再石灰化(酸によって部分的に脱灰された歯のエナメル質の内部に再び新しいカルシウム塩の結晶が析出し沈着すること)が起こります。健康な状態では、このバランスがとれていますが、様々な原因で口腔内の環境が脱灰方向に傾くと初期むし歯の発生を促します。 通常、口腔内のpHは6.8~7.0の中性です。唾液のpHは唾液中の炭酸塩やリン酸塩によって一定に保たれており、この機能をpH緩衝作用といいます。しかし、何らかの原因によってpH緩衝作用が上手く働かずに口腔内が酸性に傾くと歯が溶けて虫歯になり易くなります。とくにpHが5.5より低くなると脱灰([[エナメル質]]が溶け出すこと)が起こり始めます。このpHを臨界pHといいます。唾液の緩衝能によりpHは中性に戻り再石灰化(酸によって部分的に脱灰された歯のエナメル質の内部に再び新しいカルシウム塩の結晶が析出し沈着すること)が起こります。健康な状態では、このバランスがとれていますが、様々な原因で口腔内の環境が脱灰方向に傾くと初期むし歯の発生を促します。

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お口の中では、唾液が重要な働きをします。口腔内を潤滑するだけでなく、唾液はその水分と分解酵素によって、私達の食べ物の消化を助けます。またお口から細菌など、様々な病原体が体に入りますが、免疫グロブリンや抗菌酵素を豊富に含む唾液は、微生物などによる感染を防御し、口腔粘膜を保護する働きもあります。実は高齢やストレスなどによって唾液の分泌が減ると、私達の免疫力も低下します。 唾液の歯を守る働きは、主に2つ知られています。

ひとつは口腔内pH(ペーハー)の調整。 私達は食べたり飲んだりすると、食物飲料の酸や口腔内細菌が出す酸により、お口の中が酸性に傾きま、歯からミネラル成分が溶け出しやすい状態になります。それに対して、ややアルカリ性の唾液は、お口の中を洗浄、希釈、緩衝する作用があります。口腔内を中性(pH7.0前後)に戻し、健康な状態に維持してくれます。


もうひとつは、ミネラル成分の補給です。 唾液には歯の脱灰に対して、再石灰化という自然治癒の働きがります。唾液中にはカルシウムイオンとリン酸イオンが飽和状態で存在しています。歯の主成分ハイドロキシアパタイトの飽和溶液と言えます。歯のエナメル質が溶け出して、微量にミネラルが失われ、表層下脱灰層(初期むし歯)の状態になると、唾液中のカルシウムイオンとリン酸イオンが浸透し、歯のハイドロキシアパタイト結晶を元の状態に戻すようにします。つまり、唾液には脱灰層を修復する能力があります。 しかし、ストレスや不規則な食生活、または高齢などによって唾液の分泌が追いつかない場合、脱灰の方が進み、実際のむし歯になってしまします。


[編集] 口腔内pH(ペーハー)

通常、口腔内のpHは6.8~7.0の中性です。唾液のpHは唾液中の炭酸塩やリン酸塩によって一定に保たれており、この機能をpH緩衝作用といいます。しかし、何らかの原因によってpH緩衝作用が上手く働かずに口腔内が酸性に傾くと歯が溶けて虫歯になり易くなります。とくにpHが5.5より低くなると脱灰(エナメル質が溶け出すこと)が起こり始めます。このpHを臨界pHといいます。唾液の緩衝能によりpHは中性に戻り再石灰化(酸によって部分的に脱灰された歯のエナメル質の内部に再び新しいカルシウム塩の結晶が析出し沈着すること)が起こります。健康な状態では、このバランスがとれていますが、様々な原因で口腔内の環境が脱灰方向に傾くと初期むし歯の発生を促します。

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