知覚過敏
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知覚過敏とは、冷たいものを飲んだり、酸味の強いものを食べたり、またハブラシでブラッシングしている時に毛先がふれた際などに、むし歯でもないのにズキッとしみる痛みをいいます。 | 知覚過敏とは、冷たいものを飲んだり、酸味の強いものを食べたり、またハブラシでブラッシングしている時に毛先がふれた際などに、むし歯でもないのにズキッとしみる痛みをいいます。 | ||
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知覚過敏はその正式名称からもわかるように、歯の「[[象牙質]]」と深く関わりがあります。 | 知覚過敏はその正式名称からもわかるように、歯の「[[象牙質]]」と深く関わりがあります。 | ||
歯の表面では「[[エナメル質]]」によって象牙質は守られていますが、そのエナメル質が削れてしまったり、また歯ぐきの退縮などにより歯根部が露出することで象牙質があらわになると、何らかの刺激が直接象牙質へ伝わるようになってしまいます。その結果「しみる痛み」を感じるようになります。 | 歯の表面では「[[エナメル質]]」によって象牙質は守られていますが、そのエナメル質が削れてしまったり、また歯ぐきの退縮などにより歯根部が露出することで象牙質があらわになると、何らかの刺激が直接象牙質へ伝わるようになってしまいます。その結果「しみる痛み」を感じるようになります。 | ||
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この象牙細管の開口部は露出してしまいます。刺激は、この開口部から神経へ伝わるといわれています。これが知覚過敏 | この象牙細管の開口部は露出してしまいます。刺激は、この開口部から神経へ伝わるといわれています。これが知覚過敏 | ||
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知覚過敏とは、冷たいものを飲んだり、酸味の強いものを食べたり、またハブラシでブラッシングしている時に毛先がふれた際などに、むし歯でもないのにズキッとしみる痛みをいいます。
正式名称は「象牙質知覚過敏」。
目次 |
[編集] 知覚過敏のメカニズム
知覚過敏はその正式名称からもわかるように、歯の「象牙質」と深く関わりがあります。
歯の表面では「エナメル質」によって象牙質は守られていますが、そのエナメル質が削れてしまったり、また歯ぐきの退縮などにより歯根部が露出することで象牙質があらわになると、何らかの刺激が直接象牙質へ伝わるようになってしまいます。その結果「しみる痛み」を感じるようになります。
象牙質には「象牙細管」と呼ばれる無数の細い管が、「歯髄(神経)」に向かって伸びています。象牙質が露出することで この象牙細管の開口部は露出してしまいます。刺激は、この開口部から神経へ伝わるといわれています。これが知覚過敏 のメカニズムです。
[編集] 知覚過敏の原因
知覚過敏が発症する原因には様々考えられますが、過度に力が入った間違ったブラッシング、歯軋りや食いしばり、むし歯や歯周病などがあり、エナメル質や歯ぐきを傷つけることで起こります。
[編集] 知覚過敏の治療
知覚過敏の治療方法には、症状の進み具合によって様々あります。
軽度であれば、フッ素や薬用ハイドロキシアパタイトといった薬用成分が含まれた薬用歯みがきを使い、正しいブラッシングを心がけること。歯のエナメル質の再石灰化で緩和されます。 また歯ぐきが退縮し露出してしまった象牙質の表面に、セメントや樹脂類をコーティングして刺激が伝わりにくくする方法もあります。 最近では、イオンを導入したりレーザー治療で歯垢をためにくくしたりと様々な治療方法があります。 重症の場合は神経を抜くこともありますが、神経を抜くと歯が弱くなってしまう為、これは最後の手段です。
[編集] 知覚過敏の予防
知覚過敏を予防するには、エナメル質や歯ぐきを傷めないようにすること。正しいブラッシングは基本です。また食事としても酸味のある食べ物を控えるようにする、歯軋りがひどい場合には専門医に相談して就寝の際にマウスピースをはめるなど、正しい知識と習慣が大切です。