30歳以降の歯のケア
出典: オーラルペディア
版間での差分
2008年3月1日 (土) 00:59の版
ついつい歯をみがかずに寝てしまうなんてことはありませんか?もしその様な生活を続けている人がいたら要注意です。気付かないうちにお口の中の細菌は活発に増えていき、“お口のサイレント・キラー”とも呼ばれている“歯周病”により、歯を失ってしまうかもしれません。
歯を失う二大原因は“むし歯”と“歯周病”です。中でも歯周病は「生活習慣病」のひとつであり、30代~50代にかけて多くなり、50代以上の年代では歯を失う原因の半数をしめています。年齢とともに歯周病が増える原因は、歯茎が下がって歯垢や歯石が溜まり、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)が深くなり歯周病原菌が増殖してくるからです。
また、遺伝的要因、歯ぎしりやかみ合わせの悪さ、喫煙、ふさわしくない食事、ストレス等も影響し、なかでも喫煙は体の免疫力を下げ、歯周病原菌の増殖を早めると言われています。従って、30代以降では若い時のようなむし歯予防の歯みがきだけでなく、歯周病を考慮したケアが必要となってきます。
歯周病を予防するには、毎日丁寧に歯みがきをして歯と歯茎を健康な状態にしておくことが何よりも大切です。普通の歯みがきでは取り除きにくい歯と歯の間に溜まった歯垢や汚れなどを、デンタルフロスや歯間ブラシを用いて効果的に落とすことや、洗口液の使用も有効です。また、歯茎をやさしくブラッシングし引き締まった歯茎にすることも重要です。さらには、歯科医院で定期的に検診を受けることも、歯周病予防への近道です。