歯の着色汚れ
出典: オーラルペディア
着色といえば、身近な例で、たとえば毎日使っているカップや湯呑のうまく洗えないところには、いつのまにか頑固な汚れがついてしまいます。これは、コーヒーやお茶に多く含まれているタンニンという成分によって起こります。歯の表面にも全く同じような事が起ります。タンニンはカルシウムや鉄のような金属イオンやタンパク質などと結びつきやすい性質なので、食品中に含まれるさまざまな色素や有機物を歯の表面に沈着させ、歯の着色汚れの原因の一つとなります。また、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、カレーの色素、タバコのヤニなど、色々な物質によっても、歯の表面に着色汚れが生じてしまいます。
特に歯の裏、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、歯みがきのしづらい部分、また歯の表面でも目に見えないざらざら(ミクロの傷)のところに着色汚れはつきやすいのです。ですから、ついてしまった着色汚れが取れなくなる前に、毎食後に歯をていねいにみがいて、いつもきれいにしておくことが重要です。